事始めコラム~「いつから店舗探しを始めればよいか」

2021年もコロナ禍に翻弄された一年となりました。
オミクロン株も出てきて第6波へ備えに余念のないことかと存じます。
小生は「コロナ禍は収まらない。オミクロンの次も出現する」と思っていますが、予想が外れることを期待もしています。
それよりも、なぜデルタの次はイプシロンではなくオミクロンなんだというつまらない話題も気にしております。

2022年新年を迎え、あから株式会社も5期目後半となりました。これもひとえに皆様からのご指導、ご鞭撻の賜物と感謝、御礼申し上げます。

店舗の開業をお手伝いする傍ら、いろいろなお問い合わせを頂戴しております。
そこで、この場を借りて、皆様のお店選びの参考になるようなコラムを書いてゆこうと思っております。

このコラムの最後には、どのようなコラムを予定しているかもリストしました。
駄文ではございますが、時間が許す時にご一読願えればと存じます。

最初のテーマは「いつから店舗探しを始めればよいか」
1ヶ月前?半年前?1年前?
と聞かれますが、チェーン店の店舗開発ではない方は、時間を掛けたほうが良いです。
土地勘のない所にはプロでも出店はしません。
よくあるのが不動産情報を見て、賃料や広さが希望通りだからという理由で内見を申し込まれる方がいます。
チェーン店の店舗開発の人。すなわちプロは担当地域のすべての駅を降りて、商店街の雰囲気、街を歩いている人、繁盛店のチェックをしています。
「重点出店場所」の駅であれば月に数度は訪ねています。
その目的は唯一つ「その場所で売上が上げられるか」に尽きます。

・物件の立地
・店舗の認知性
人っ子一人も通らない所に、飲食店を出そうという人はいません。
・集客力
・集客を熟す(こなす)オペレーション
「行列のできるお店」でも長続きをするかは別です。
お客様は待っている間に勝手に期待感を高めていますが、席についた時から期待感を損なうことが多いからです。
事業をやるにはホームラン一発ではなく、1安打、1安打を大事に点を重ねることのほうが重要です。
大手チェーン店でも失敗している「行列のできるお店」は、個店や中小事業の店舗の目指す道ではありません

常に「その場所で売上が上げられるか」をイメージして物件を見ます。
そのためには、時間が必要です。
地域も広げず、まずは土地勘のあるお住まいの近く(理由は別のコラムで書きます)徒歩圏内、自転車でも15分以内に限ります。
そうなると不動産屋さんに紹介してもらった物件も1,2週間もすれば見終わってしまいます。
3ヶ月、半年と見続けていると、今まで見た物件に新しいお店ができます。
またなかなか決まらない物件もわかるようになります。
「なぜ決まらないのか」という視点も持って頂きたいと思います。
物件は2ヶ月位するとかなり入れ替わりますので、その半分の1ヶ月毎に不動産屋さんにリマインダーメールを送ったり、訪問をして物件を検索してもらうように頼みます。

それを繰り返して、少なくとも半年程度は掛けて頂ければと思っております。

次回コラム予告(多分、順不同になります。)
・出店場所の地域を決める
・居抜き店舗の落とし穴
・内見前に準備し、内見時に抑えるポイント
・事業計画書を書こう
・売上から賃料の上限を検討する
・成功のセオリー(1)キャズムとは
・成功のセオリー(2)リピータ確保

Fudousan Plugin Ver.6.2.1